イメルダ・マルコス

イメルダ・マルコス(Imelda Marcos)、1929年7月2日 -)はフィリピン共和国第10代大統領フェルディナンド・マルコス夫人。自らも政治的実権を振るった。

• 1929年、イメルダ・マルコスはマニラに生まれた。弁護士ヴィセンテ・ロムアルデスと妻レミディオスの長女であったが、父には前妻との間に生まれた子が5人いた。
• 1938年、ヴィセンテは生活上の困難のため、出身地レイテ島タクロバン市に帰り、イメルダはタクロバン市のホーリー・インファント学院（高校）とセントポール大学を卒業した。
• 1952年、マニラで翌年ミス・マニラ・コンテストに出場したが次点に終わった。
• 1954年5月1日、下院議員フェルディナンド・マルコスと結婚。
• 1965年、マルコスが大統領に当選すると大統領夫人となった。長女アイミー、長男フェルディナンド・マルコス2世、次女アイリーンの3人を出産している。

イメルダは単なる大統領夫人に終わらず、自ら企画したマニラ文化センターをオープンさせ、国政にも介入した。

• 1974年、自ら訪中して貿易拡大書簡に調印。1975年、マニラ首都圏知事にも就任した。1978年には環境住居相に就任している。

• 1986年人民革命でマラカニアン宮殿を追われたマルコスとともにハワイに亡命した。マラカニアン宮殿には3000足の外国製靴、500着のブラジャー、数え切れないほどの香水が残されていたと語り草になっている。
• 1989年ハワイで夫の死を看取り、1992年帰国。1995年にはレイテ島で下院議員に立候補して当選した。しかし任期が終わった2001年に不正蓄財の容疑で逮捕収監された。